サッカー界で大谷翔平ぐらい活躍したら世界的なスーパースターといって毎違いない。なにしろサッカーは世界中で人気のスポーツだから。
サッカーファンからしたら考えてしまうのが、
『大谷翔平がサッカーをやっていたらどうなってた?』
というわけで今回は【大谷翔平がサッカー選手やってたらどうなってたか問題】について書いていきます!
大谷翔平の経歴・プロフィール
大谷翔平に願う二刀流の究極「ダブル規定到達」 「10勝&50発」も射程圏 https://t.co/c7vqvarlwq
— ふくださん (@fukudasun) January 3, 2022
身長は190㎝台。大谷翔平は父は野球選手で母はバトミントン選手だから、両親の身体能力を受け継いだフィジカルエリート。おそらくなんのスポーツを選んでもある程度成功したはずだ。
さらには足も速い。メジャーリーガーのトップスピードの平均は秒速約「8.2m」と言われているが、大谷選手は「9.2m」を記録した。大谷翔平はメジャーの中でも足が速いんだ。実は大谷翔平だけではなくイチローも足が速かった。
大谷はサッカーをやっていたらどうなっていたか。
タラればの話になってしまうからどうなるかはわからないが、アスリートとしての身体能力全般が凄いのは間違いない。身長も高いし、キーパー、センターバックは身体能力があれば技術的な部分はトレーニングで身に着けられる。大谷翔平の身体能力があれば、サッカーでも十分成功できると思う。
ただし、育成環境に恵まれればの話になる。
大谷翔平はサッカー界でいったら誰?
大谷翔平にサッカー界で近い存在で思い浮かぶのはアーリング・ブラウト・ハーランドになる。ノルウェーのサッカー選手で、父親は元ノルウェー代表のサッカー選手。194㎝の身長でスピードがあり、技術的にも器用で総合的な身体能力が高い。得点能力が高いが、性格的に問題があるという話はまったく聞かない。
サッカーでも良い指導者とかチームに巡り合うかどうかは重要。サッカーファンからすれば野球界は身体能力が高い選手が多くてうらやましい。
でも日本人が身体能力が低いっていう話はサッカーでよく使われるけど、他の競技を見ると日本人の身体能力は決して低くない。
その証拠に陸上100mの有力選手はジャマイカが多いが、ヨーロッパや南米系の選手は少なく、日本人は実は多い。リレーでメダルを取ったりするのは、日本人短距離界の人材は豊富で、日本人は足が速い証拠だ。
サッカー元日本代表の岡田武史監督は「プロ野球にいる人たちがサッカーをやったらフィジカルでも負けないのに、と思うことがある」とコメントしたこともあった。
これまでは身体能力が高い選手がサッカーを選んでこなかったり、技術ばかりを重視して身体能力が高い選手を育ててこなかったりした可能性がある。
これまでのサッカー界は香川真司、中村俊輔、小野伸二のように恵まれた身体能力を持たなくても技術的に優れた選手の成功例が多かった。
でも彼らは決して身体能力が高いわけではない。そういう選手を集めた結果として日本代表は身体能力が低いチームになったと思う。
中田英寿は日本代表は練習だけなら世界一うまいとも言ってた。でも強いかどうかは別だとも。
サッカーは野球に比べると、複雑系のスポーツ。点を取る能力は得点嗅覚。ボール扱いに優れた選手はテクニックなどと呼ばれ、サッカーにかかわる能力は「才能」と片づけることが多かった印象だ。でもサッカーがうまい選手が身体能力が高いかどうかは別。
育成の質を上げるしかない。ヨーロッパではサッカーの戦術や技術のトレーニングが進化したことで、練習で身に着けられる能力が増えてきた。サッカーの才能が足りない選手もトレーニングで伸ばすことができつつあるわけだ。
ここ近年ヨーロッパが強いのは育成が理由といっていいだろう。昔は南米が強かったけど最近はヨーロッパだ。これまでは世界トップレベルにいくサッカー選手はストリートサッカーからボール一つで成り上がった貧困層出身が多かった。
いまは、南米でも環境が良くなってきたことで、貧困から逃れるためにはサッカーしかなかったというような選手は減ってきた。若年層にとってサッカーはボール一つで人生大逆転をするものから、教育の一環に変わってきたんだ。
貧困がなくなってきたのは良いことだし、育成の質と教育水準が高い国が強くなる。結果として生まれながらの身体能力が高い選手が有利になりつつある印象だ。ペレやマラドーナ、メッシのようなサッカーの神様といわれるほどの天才じゃなくても、若い年代では身体能力が高い選手が計画的に育成されて世界トップレベルにたどり着いている。
それこそ、ハーランド。あとはフランスのスピードスター・エムバぺだな。二人ともエリート街道を歩んできた。もともとの身体能力が高くて欠点も見当たらない。性格的にも癖がないな。
性格的に癖があるのは、セルヒオ・ラモス、ネイマール、イブラヒモビッチ、スアレス、ベンゼマ。ベテラン世代のスターは結構おかしい人が多い印象。エゴイストくらいの方が特別な選手になれるのかもしれないけど、若手はまともな人が多い。
でも若い世代でクレイジーな選手は、あまり聞かないから欧州では育成がうまくいっているといってもいい。
日本でも近年では伊東純也、古橋享吾、浅野拓磨のような快速タイプが海外移籍を成功させている。冨安健洋のように長身でスピードがある選手も出てきた。
でも伊東純也、古橋享吾は大学経由でJリーグに入っている。高校年代では身体能力が高い選手を拾えなかったともいえる。冨安健洋はFCバルセロナスクール福岡校出身だから、日本の育成システムがうまくいっているとはいえないかもしれない。
活躍中の久保建英も冨安もバルセロナ出身
「彼は突然泣き出した」…バルサ時代の久保を知るビラ氏「ここ10年でクラブ最大の過ち」「彼はすぐ世界一になれる」 https://t.co/m9LajLLMAr #gekisaka pic.twitter.com/1Sxl8jeoXv
— ゲキサカ (@gekisaka) June 25, 2020
久保建英も富安も結局はバルセロナ出身。ちなみに香川真司もバルセロナスクール出身だ。逆に言えばまだまだ日本には素材が眠っていると思う。
もし、素材がもっと育っていたらと考えると、ワクワクせずにはいられない。日本に身体能力が高い選手がいないわけがないんだ。世界の総人口は78億7500万人で、日本は11位。人口規模トップ3の中国、インド、アメリカはサッカー大国ではなく、ワールドカップ常連国の中ではブラジル、ナイジェリアに次ぐ3番目の人口規模を誇る。つまり素材はいるんだよ。
少子化といっても日本は人口が多い。サッカーで強豪国のフランス、イタリア、イギリスの2倍。スペイン、アルゼンチンの3倍、オランダ、ポルトガルの10倍、クロアチア、ウルグアイの30倍の人口が日本にはいる。
でもサッカーでは負けているから、日本サッカー界は育成がまだまだなんだろう。一昔前は、日本のような農耕民族にサッカーは向かないとかいっていた人もいたけど、全部いいわけだな。指導者の差だ。
バルセロナばかりに凄い選手が出てくるのは、育てるのがうまいんだ。素材は世界中のどこにもいるだろう。イニエスタが日本サッカー界にバルセロナの育成のノウハウを教えてくれないか期待したい。
実際にヴィッセル神戸は下部組織にバルセロナ出身の指導者を迎えてバルサメソッドを導入している。自前で次のイニエスタを育てるつもりだ。九州最強に成長したサガン鳥栖ユースはオランダの名門アヤックスと提携している。
日本はまだまだ歴史が浅い。Jリーグの下部組織が作られ始めたのがJリーグが発足した1993年ぐらいから。第一世代が本田圭佑の世代。ユースと高校が分断されていた。プロの下部組織といっても歴史が浅いユースと伝統の名をもとに古臭い指導がまかり通っていた高校。どちらにいくかで運命が分かれていた。本田と家長が典型例だ。
その後、2011年に高円宮プレミアリーグが始まった。ユースと高校が同じ土俵で競い合い、良い部分を吸収しあう関係になってきた。東京オリンピック世代だ。
その証拠に、高校かユースかみたいな話は聞かなくなったね。ヴィッセル神戸やサガン鳥栖がやっているような欧州の育成メソッドを導入する試みの結果はこれから出てくると思う。これまでは日本サッカー界は人材がいないのではなく、育てることに失敗してきたが、育成は結果が出るのは10年後だから10年後が楽しみだ。
まとめ:大谷翔平がサッカー選手やってたらどうなってたか問題
本題から脱線したけど、大谷翔平のような素材がサッカーを選択して、うまく育てたらバロンドール、W杯優勝もそう遠い夢じゃないかもしれない。
サッカー界の大谷翔平は間違いなく眠っている。才能を取りこぼさないことが重要だ。
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