今回は北海道コンサドーレ札幌の福森晃斗が日本代表に選出されるべきかどうかについて紹介していきます!
コンサドーレ札幌 福森晃斗の経歴・プロフィール
福森晃斗は神奈川県藤沢市出身で神奈川県のサッカーの名門高校、桐光学園高等学校に進学して2010年に行われた平成22年度全国高等学校総合体育大会での活躍により「高校屈指のディフェンダー」として注目を浴びた。
複数のJクラブからオファーを受け、2010年10月に川崎フロンターレへの入団が内定した。
川崎フロンターレの基本システムは4バックで左サイドバックには小宮山尊信がレギュラーをつかんでいたから、ほとんど試合に出なかった。
福森は川崎フロンターレでは左サイドバックでポジションをつかめずにボランチ、センターバックにもチャレンジしたが、うまくいかなかった。得意のセットプレーのキッカーも中村憲剛が務めていたのが大きい。5年でリーグ戦17試合出場に終わった。
そして2015年からコンサドーレ札幌に移籍すると3バックの左センターバックでポジションをつかむ。コンサドーレでは、7シーズンで17得点42アシストとディフェンダーとは思えない攻撃面の数字をたたき出している。
3バックの左から、隙を見ては前線に飛び出していく。鋭く曲がる正確なアーリークロスから多くのチャンスを演出するが、前線へのフライングスルーパスや、意表を突いたミドルシュートも魅力。チャンスがあればロングループシュートも打つ。
福森のキックは同じ左利きで桐光学園高等学校出身の中村俊輔とよく比較される。Jリーグのフリーキッカーといえば、いまはこの二人といってもいい。
ちなみに、英メディア「スポーツ・バイブル」は「史上最高のFKキッカー30人」で中村俊輔が14位にランクインしている。英『Squawka』では9位にランクイン。中村俊輔と比較されるということはワールドクラスだということで間違いない。
直接フリーキックでのJリーグ歴代得点ランキングはトップが横浜FC・MF中村俊輔の24得点、2位がジュビロ磐田MF遠藤保仁で17得点。コンサドーレ札幌DF福森晃斗は現在歴代15位の8得点をマーク。現役の中では中村俊輔、遠藤保仁に次ぐ3番手になる。
日本代表に福森晃斗レベルのキッカーはいない
今日の個人的気まぐれ気になるニュース
代表に呼んで欲しいね。代表の試合でフリーキックが決まったのなんて、しばらく見てない。飛び道具がないと世界で戦えんよ。なぁ森保。#福森晃斗 #コンサドーレ #サッカー #日本代表 #森保
「まさに悪魔の左足」https://t.co/QguzOvVZWZ
— ロンさん (@RonchanOtm) December 28, 2021
いまの日本代表に福森クラスのキッカーはいない。
元日本代表の岡田武史は「日本人はボール扱いのうまさを評価するがキックのうまさを評価しない」ともいっていた。福森はキックが飛び道具の選手だから、過小評価されているのかもしれない。
森保監督に見る目がないのか、という声も大きいけどそうともいえない。福森を普通の代表監督なら選ばない。なぜなら守備がうまくないのだ。
福森本人も守備が苦手だと認めている。足が速いとも言えない。福森が原因で失点したシーンも、数え切れないくらいある。
福森は「野々村社長にお前はディフェンスの選手なんだからなと言われたことがあって。でもミシャさんは福森は守備免除みたいなことを言われています。」と本人がコメントしている。
ミシャことミハイロ・ペトロヴィッチ監督は福森の守備で失点することより、攻撃で得点することが多いから問題ないとしている。
ミシャとは違って森保監督は、とにかくリアリスト。守備が苦手なディフェンダーは招集しないだろう。福森を使うなら、冨安のようなスピードがあるセンターバックを横に置くことで福森の後ろにできるスペースのカバー役を用意して、攻撃に専念させることと、福森のクロスからヘディングで決めることができるフォワードを起用することが必要だろう。
コンサドーレでもジェイ・ボスロイドと都倉賢のツインタワーにめがけて福森が放り込む形が猛威を奮った。使い方次第で、あの左足は武器になるだろう。あとは、新型コロナウイルス対策で導入された5人交代がカタールワールドカップでも適用されることがあったのも追い風だ。
これまでジョーカーといわれる攻撃の途中出場のカードは前線の選手に使用することが多かった。ただ、5人も交代できるなら、ビハインドの状況で福森のようなクロスマシーンを途中から投入してゴール前に放り込むこともできる。
これまでのワールドカップの登録人数23人も増える可能性がある。大会期間中にコロナ陽性が出てしまうと出場できなくなるからな。福森のような一芸に秀でたタイプはチャンスかもしれない。
福森晃斗が日本代表に選出される可能性
日本代表に選ばれる可能性はないとはいえないけど、少ないだろう。29歳という年齢を考えると2024年カタールワールドカップがラストチャンスだろう。2022年1月に行われる国内組限定の合宿と7月の国内組限定の東アジア選手権で選ばれなければ、日本代表は難しい。
カタールワールドカップの4か月前の行われる東アジア選手権は、Jリーグ組が日本代表に食い込む実質的なラストチャンスだ。過去にはこの大会で結果を出して柿谷曜一朗、山口蛍がワールドカップへの切符をつかんだ。
まだ可能性は残ってるけど、限りなく少ない感じだ。28人中10人がJリーグ組で全体の3分の2はヨーロッパ組。Jリーグ組も長友佑都、大迫勇也、酒井宏樹は海外で成功して戻ってきたベテランだから実質海外勢だぜ。国際試合で実績がないJリーグ組のチャンスはほとんどないのが現状だ。
とくに今の代表は海外組中心に序列は決まっていそうだ。横浜Fマリノスで大活躍でこのあいだ動画でも紹介した前田大然とか使う気もゼロ。
それは森保監督に限ったことではなく、中田英寿以降に海外組が増えた日本代表の課題だな。福森の逆転選出があり得るとすると森保監督が3バックに変更することだ。
森保監督はミシャの後を引き継いでサンフレッチェ広島を3度優勝させたが、その時のシステムは3-6-1でミシャのやり方を土台にした。
3バックというだけじゃなく、ミシャと森保監督は師弟関係だし、森保監督がもっとも得意なやり方はミシャがやっていることだ。森保サンフレッチェのシステムを使うなら、似たようなことをクラブチームでやっている札幌の選手は有利となるだろう。
去年は新型コロナ対策でコンサドーレは千葉にあるJFA夢フィールドで合宿しながら、飛行機移動は控えて関東勢と対戦したんだけど。森保監督は職場だから毎日のように練習を見ていた。
そのときに取り組んでいたマンツーマンでハイプレスをはめるやり方はカメルーン代表との親善試合の後半に森保監督が採用した。
視察に来るのは、森保監督の頭の中では3バック変更も選択肢にはあるだろうし、ミシャが何やってるか確認したいのかもしれない。ただ、目当ては福森よりも金子拓郎とか田中駿太かもしれないけど。
2022年7月の東アジア選手権で3-6-1システムを導入するなら福森を含めた札幌の選手は大チャンスだろう。
コロナの影響で森保監督には、チームを作る時間が歴代の監督と比べて少ないのは、かわいそうだ。だからこそ、クラブチームでやり方に慣れている選手を呼ぶ可能性はある。ただし、ベースにするシステムとチームは3-6-1のコンサドーレではなく4-3-3の川崎フロンターレかもしれない。
代表メンバーも川崎フロンターレ組が多くなってきた。でもそんなことよりも、まずは日本代表はワールドカップ出場権を獲得することなんだけど…。
失敗が許されないワールドカップ予選の試合に福森のような守備が苦手なディフェンダーは、まず呼ばないだろう。
福森はミシャのもとでコンサドーレでのびのびプレーするのが一番合っているんだろう。今後の活躍に期待しよう。
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