チャナティップはコンサドーレ札幌から海外移籍できるのか問題

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スポーツ

 

今回は、『チャナティップはコンサドーレ札幌から海外移籍できるのか問題』について紹介していきます。

 

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チャナティップの経歴

チャナティップは、2012年にタイ代表にデビューして2014年に東南アジア王者を決めるスズキカップで優勝し、最優秀選手賞(MVP)を21歳で史上最年少受賞。2016年のスズキカップでも最優秀選手賞を受賞。

タイでは国民的スターです。

東南アジア最高の選手の地位を確立したチャナティップに目を付けたのが、コンサドーレ札幌。タイ国内屈指の強豪ムアントン・ユナイテッドから2017年夏に1年半のレンタルにより北海道コンサドーレ札幌に加入しました。

ただ、加入当初の評判はサポーターの間では懐疑的でした。

とにかく技術が凄くて、ドリブルもパスも一級品。でも体が小さいし、技術が凄くてもそれ以外の部分でどれだけチームに貢献できるかは不透明。環境に適応できるかも謎。また、タイ人でJリーグで結果を出した選手はいませんでした。

コンサドーレは、ベトナムの英雄ことレ・コンビン、インドネシアのベッカムことイルファンを獲得したことがありましたが、どちらもいまいち活躍はできなかったというも大きいですね。

ただ、当時のコンサドーレはジェイと都倉がいて、ヘディングで点が取れるフォワードが二人いました。チャナティップの小ささを補完する選手がいたのは大きかった。

チャナティップは得意のドリブルでキープ力を発揮して多くのチャンスを作ってくれて悲願のJ1残留に貢献してくれました。コミュニケーション能力も高くチームにすぐなじんでたのも記憶してます。

 

チャナティップの得点への意識

しかし、チャナティップをうまく活用した四方田監督は交代することになります。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任。

翌年にミシャが就任するとチャナティップは左シャドーのポジションに据えられた。チャナティップはプレースタイルの変更を求められた。

ミシャは守備でハードワークとオフザボールの動き出しを増やすことを要求した。

チャナティップは要求に応えて、ミシャは「彼は素早く動き、ボール扱いが巧みで、次の予測が早い。つまり小柄なことをハンデにせず、むしろアドバンテージに変えている」とべた褒めするようになった。

チャナティップはタイ時代はパスを出した後に止まってしまうことが多くて、ペナルティーエリア内に侵入する回数が少なかったんだ。

これは天才型のパサーにありがちな例。実はチャナティップはタイ時代は6シーズンで18得点。1年でわずか3得点ペースしか記録していない。技術は素晴らしいが得点力があるタイプじゃなかったんだ。

それがミシャ就任によってペナルティーエリア内に入っていく意識を強く植えつけられ、ミドルシュートも積極的に狙うようになった。正直、いくらドリブルとパスが上手くてもシュートがないと怖くない。

チャナティップは「ミシャには練習でゴールが視野に入ったらシュートしろ、と言われる。」とコメントしている。これは基本だけどとても大事なこと。

得点への意識が向上したチャナティップは2018年はJ1で8得点を記録した。この年はコンサドーレはクラブ史上最高の4位に躍進した原動力となってチャナティップはJリーグベストイレブンにも選ばれた。タイ時代には年間3点くらいしか取ってないから、大きな進歩といっていいと思う。

この活躍が認められて2019年に札幌への完全移籍を果たした。この時の移籍金は3億円とも報じられていて、野々村社長は「人生でもっとも大きな買い物だった」とコメントしていた。

 

チャナティップの海外移籍はある?

タイのメディアはヨーロッパに移籍すると何度も報じているけど、コンサドーレの三上GMによると、実は一度もヨーロッパから正式にオファーは来たことがないそうだ。

わたしが考える理由は2つ。プレースタイルと年齢。

チャナティップのプレースタイルの特徴は両足を器用に使ったドリブルでボールをうまく隠して細かく動かすから、ボールを奪われにくい。狭いスペースでも両足でターンすることができて前を向くことができる。

他の選手がボールを受けられないような相手の間でパスを受けて前を向くとディフェンダーの陣形が崩れるんだ。

ディフェンスにできた隙を見逃さずにラストパスを通す能力も素晴らしい。でも、ヨーロッパではチャナティップのようなトップ下や10番といわれるプレースタイルの選手は絶滅危惧種になっている。

ヨーロッパではさっき言ったような技術をあまり求めていない。Jリーグほどテクニックを要求されないし、フィジカルと戦術理解が必要だ。90分のうちボールを触っている時間はせいぜい1分くらいとも言われている。

分かりやすい例は香川真司だ。香川は2010年にドイツに移籍してドルトムントでトップ下としてセンセーショナルな活躍をしたが現在はヨーロッパのサッカーシーンで居場所を失ってしまった。ピッチの真ん中で一番うまい選手が自由にプレーして、他の選手がハードワークするなんていうチームはもうないんだ。

全員がチームのために攻守に要求されることが多くなったのも要因のひとつ。とくにチャナティップは158㎝、56㎏の体はヨーロッパでは体格のハンデが大きくなるから、弱点になってしまう。

とくにチャナティップは狭いスペースでボールを受けるのが生命線だが、フィジカルや足の長さでボールを受ける技術を発揮させてもらえない可能性もある。そうなるとカウンターの餌食になってしまうんだ。

諸刃の剣ではあるが、小さい選手の良さもある。俊敏性やテクニックはヨーロッパでも絶対に通用するから、ミシャのように良い部分を評価してくれて、弱点はある程度目をつむってくれる監督と出会えるとヨーロッパでも活躍できるだろうが、そういう出会いの機会もないかもしれない。

ヨーロッパのクラブがアジアの選手を獲得する場合は若手選手が多い。プレースタイル、ライフスタイルが柔軟に変えられる若い選手を獲得すると適応しやすいからな。また、若い選手は市場価値が低い。

だから、日本人選手がヨーロッパに渡る場合は20代前半が多くなるんだ。チャナティップは現在28歳で市場価値を紹介するWEBサイトのトランスファーマーケットによると、チャナティップの市場価値は160万ユーロで2億円程度だ。コンサドーレは2億では放出しないだろうがな。

買ったときの金額より下がる移籍金だと放出しないだろう。今年Jリーグ得点王の前田大然の市場価値は24歳で110万ユーロで1.5億円程度。パリ世代で中心になりそうな鹿島アントラーズの19歳荒木遼太郎はベストヤングプレーヤー賞を受賞したが、市場価値は55万ユーロで1億円かからない。

年齢が中堅になると市場価値が上がってしまうからチャナティップだけじゃなくJリーグの日本人選手も20代後半になると海外移籍は難しいんだ。

そう考えるとチャナティップはヨーロッパに移籍するタイミングを失ったのかもしれない。

チャナティップ本人も「まわりは(欧州への)ステップアップ移籍で可能だと言っているね。僕自身ヨーロッパに行きたいとは思っている。だけど年齢を踏まえると、これから成長しない限りさらに難しくなっているね。(僕よりも)若い世代の方が多くのチャンスがあるよ」とコメントしている。

というわけで、Jリーグでさらに大活躍しないとヨーロッパ移籍は難しそうなんだ。今後もチャナティップはコンサドーレにいることをファンとしては信じたい。そしてそれは、道内企業にとっても良いことなんだ。

チャナティップはタイと北海道をつなぐ橋渡しをしてくれる存在。インスタグラムのフォロワーは200万人近い。札幌市の人口とほぼ同じ。

2013年にタイ人の日本入国に際するビザが免除されて以来、40万人だった年間の訪日タイ人観光客は2019年に130万人を超えた。中国、韓国、台湾、香港、アメリカに次いで6番目に訪日外国人が多い国だ。日本とタイとの経済的な結びつきは大きい。

北海道は47都道府県のうち訪日外国人の多さは全体の8番目だが、タイ人の訪日客の数は全体の5番目だから、タイの人の間で北海道への人気は本物。チャナティップ効果かどうかは定かではないが、貢献していることは間違いないだろう。

 

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